ファウストラヂオ Q&A #2

皆さんおそようございます。

7月8日日曜日。夜0時をまわりました。

始まりますよ、ファウストラヂオ#2。

まさかまさかのパーソナリティ続投となりましたOZです。

毒舌ヒツジらしく、今日もむしゃむしゃとお便りを食ってやりたいと思います。

そして、スタッフが頭をかかえるような危ないネタをぶっ込んでやりましょう。

Case1:「攻め」ても上手くいかない

さあ、今回も時間オーバーを気にするのは面倒なので、さっさとお便りを読みましょう。

最初のお便りはこちら。

9路盤を卒業して、13路盤で打ち始めました。でも、攻めても攻めても上手くいきません。どうすればよいでしょうか。(22歳男性)

おー、いきなりやばそうなお便りじゃないですか。

まず9路盤卒業して13路盤で一体なにをするつもりなのか聞いてみたいですね(ゲス顔)

初学者的にはそこを明確に指定しないと、13路盤で幅の感覚の癖がついて19路盤に上手く移行できない魔のボードですからね。

さて、本題をちゃっちゃと片付けにいきましょう。

ぶっちゃけ、「攻め」ってなんですかね?

囲碁の言葉って言葉だけがひとり歩きしてるクソ用語が多いのですが、言語として使う以上明確に定義しなくちゃ…いやもっときっちり言うなら、「使えるように」定義しなくちゃ意味ないものなんですよ。

よくあるのが、「アタリ」=「攻め」と認識しているパターンっすね。

これはかなり悪い部類のシロモノですね。教えた人間ちょっと前に出てこいや、って言って論破したくなるレベルっすわ。

まあ答えだけ言うと、「アタリ」=「強制手」というのが一番端的な表現ですな。

アタリによって石が逃げる方向が確定するわけで、それによってどうなるかは、やはり指定した方向次第ですからね。

おっと、まだ脱線しそうになってもうた……。いかんいかん。

んーと、攻めの話だよな。それも定義レベルの……。(めんどくさ)

「攻め」の定義はね、まあこの表現もオリジナルなのですが……。

攻め
→「仕掛け」によって、陣地の関係性が有利になること。

で、「仕掛け」ってなんぞやとなると思うから、これも定義するとしますかね。

仕掛け
予測していた陣地の関係性が変わるような応手群のこと

この定義の関係性でベン図を作ってみるとわかりやすいのです。

つまり、「攻め」というのは「仕掛け」が功を奏したパターン。

「仕掛け」が大きい枠組みで、その中の成功パターンとして「攻め」があります。

おそらくですが、このお便りをくれた方が指している〈攻め〉は、きっと「仕掛け」レベルでそれも上手くいってないタイプの「仕掛け」なんですよね。

もし「攻め」を成功させたいなら、適切に「仕掛け」ることが求められます。そのためには「仕掛け」の時点で、目指すべき「収束点」を見いだすことが求められるわけですね。

さて、また新しい用語使っちゃいましたね、「収束点」。あまりたくさん用語を作りたくないんですけど、これだけはないと色んな説明に苦労するんで、定義させてください。

収束点
→仕掛けなどによって予想される利益・不利益の形の結論

例えば、買い物に行きました。夕食はカレーの予定です。カレーのルーはある。でも冷蔵庫は空っぽだ。だとすると、じゃがいもや人参は買わなくちゃいけない。お肉も欲しい。福神漬けとらっきょも欲しいなどなど。全部合わせると……んー、(多く見積もっても)大体3,000円くらいあれば十分足りるかな……。

みたいな感じで、必要なお金の予想立てますよね。

実際に払うお金は、これより安く済むかもしれませんし、3,000円ギリギリになるかもしれない。その辺は実際にスーパーに行って、品物を手に取らないと分からないことですね。

この例えで言う「買い物で使うお金」のことを、「収束点」と定義します。

まあ、こんなこと言われても、予知能力者じゃないんだから……って思うかもしれませんが、それは間違いです。

さっきの例で言うなら、お野菜の価格がどのくらいなのか、お肉の価格がどのくらいなのか(以下略)…が大体分かってますよね。だから、最後のお金の予想が立つわけですよね。

つまり、自分の打つ手がどういう特徴を持った手なのか、が分かっていれば、何の問題もないわけです。そこから必然的に導き出せるはずなのです。

少し見方を変えると、本当に学ぶべきはここなのです。

自分の打つ手がどういう特徴を持った手なのか

新しい知識を身につける度に、そこを一つ一つ知ることが全ての第一歩だと言えるのです。

Case2:「先手」が一番ではない

さて、2つ目のお便りと行きましょうかね。

なーんか、今回も2通しか読めない感じがしてきましたが、まあ気にしないでおきましょう。

「先手」が大事と言われて、「先手」を意識して打っています。でも「先手」の打つ場所がなくなると、途端にやられてしまいます。どうすればよいのでしょうか。(58歳男性)

またか。おいこれスタッフ仕込んでるだろ。

同じような答えを要求するお便りぶち込んでるのわざとだよな、こんにゃろ。

そして、どこのどいつだよ、こんな役に立たないアドバイスをした奴は。

とりあえずそいつはこのお便りの主にさっさと謝罪しにいけ(呆れ)。もうこの系統で訴訟して補填するための金をぶんどれるようにしたい(無理)

最初のお便りの話とかぶるところがあるけど、許してくださいね。

さきほど「収束点」という言葉を出したわけですが、この言葉を使う理由がいくつかあります。

囲碁は、最終的に「(地を)守らなくてはならない」ゲームだ、という要素があります。

囲碁は、手数が進むほど、打つべき場所(もしくは打てる場所)が少なくなってくる側面があります。

こういうところから、囲碁のゲームは収束に向かう要素が強い、と解釈しているため、「収束点」という言葉の使い方をしてます。

ちょっと話が変わりますが、「先手」という言葉の定義から考えてみましょう。

先手
→打つことで相手に受けてもらえて、自分に選択権のある手番が再度回ってくること。

ですね。これを「先に打つことの優位性」とすると……

「先手で打てる場所」=「『先に打つことによる優位性』の権利を有している場所」と小難しく言い換えることができます。

さあ、ここで一つ質問です。

「先手で打つことが囲碁における問題解決に寄与してますか?」

二つの話をまとめてみるといかがでしょうか。

もう雰囲気で察することができる方もいると思いますが……

囲碁における問題解決=「収束点」であり、

守ることになる=「仕掛けに対して守る」という構図ができているわけです。

前述の定義から、先手で打つということは、仕掛ける行為に相当するため、

守るということにはなってないわけですね。

となると、守る≒収束という構図になるわけで、先手で打つ行為は「収束」に寄与していない、と言えますね。

もし先手ばかり打っていたら、収束していないので、反撃を受けてしまいますね

論理的にお便りの構図ができあがってしまいました。

つまり、先手優先は問題解決になっておらず、(一般性のある)アドバイスとして不適切だと言えるわけです。

仕掛けによる折衝が収束したかどうかが重要なわけです。

全部論理でお話ししてしまいましたが、囲碁の例で考えるなら、アタリを考えると分かりやすいと思います。頭の中に浮かべてみましょう。

①3個の石を使って白石にアタリすると、白石が取られないように逃げます。

②このとき、黒石群はつながっていないので、白から分断する場所が2カ所に生じます。

③そのため(多くの場合で)一方の分断を防ぐことで、もう一方の分断に備えます。

これもそのままですね。

①強制手による仕掛け、③守ることで収束 になってますね。

②の状態で放置すると、分断による反撃を食らってしまいますね。

収束点に関しての考え方は、前のお便りのときに話したので、割愛で良いですね。

さて、今回も2通で終わりですね。

今回もちゃぶ台返し回答型のネタだったせいで、2通しか読めなかったじゃねぇか。

次回は3通くらい読めるようになりたいですね。

不定期更新のファウストラヂオでは、まともなお便りを募集してます。

応募フォームはこの世界線のどこかにあるので、頑張って探してくださいね(←おい)。

ではでは、また次回のファウストラヂオをお楽しみに~。