”囲碁を学ぶ”ってどういうこと?-Part2-

Part1では学びのサイクルについて触れました。

Part2では、Sortを中心にこの関係性を細かく見ていきます。

OutputとSortの関係

囲碁という分野は一つの学問である、と言っても過言ではありません。それだけ広く深いシロモノです。これを上手く捌くポイントはSortをどの程度上手くやるかがポイントになります。

一番考慮すべきことは、OutputしやすいようにSortすることです。

一般の教育現場だと「頭の中に道具箱を作るのが大切!」といった表現を利用することもあります。

わかりやすく捉えるために、具体的に考えてみましょう。

Q:囲碁用語をこれから5つ挙げます。これをグルーピングしてみてください。

「シチョウ」「オイオトシ」「ウッテガエシ」「ゲタ」「ユルミシチョウ」

さあ、いかがでしょう?

これらの言葉の意味を知っている人は、ぜひ下にスクロールせずに地力で考えてみてください。

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どれも石を取る、という意味では同じ手筋ですね。

ぶっちゃけこれは複数の回答ができると思います。

例えば、周囲の状況を鑑みるかどうか、つまり部分だけで処理できるかどうかを軸にすれば

「シチョウ」V.S.「オイオトシ」「ウッテガエシ」「ゲタ」「ユルミシチョウ」

という分け方ができます。

例えば、すぐに石が取れるかどうか?(あと1手で石がとれるか?)を軸にすれば

「シチョウ」「オイオトシ」「ウッテガエシ」V.S.「ゲタ」「ユルミシチョウ」

という分け方になります。

このどちらも間違いではありません。

しかし、これは対局中に必要なことなのか?という問題があります。

当たり前ですが、必要ありません。

大切なのは、対局中に使えるようにすることです。

逆に言えば、対局中に使えない知識なんて意味がありません。

なので、私の場合だったらこのように答えます。

①選択する必要があるかどうか、で区別

「ゲタ」「シチョウ」「ユルミシチョウ」V.S.「オイオトシ」「ウッテガエシ」

②その上で、周囲の状況が良いvs手の余裕がある

「ゲタ」V.S.「シチョウ」(ユルミシチョウは例外として処理)

軽く解説すると……。

まず「オイオトシ」と「ウッテガエシ」は選択の余地がない形です。つまり、「オイオトシ」が発生する場合は「オイオトシ」以外の手筋を考える必要がありません。「ウッテガエシ」も同じです。

そのため、「オイオトシ」「ウッテガエシ」になる形になったら、すぐに反応できなくてはなりません。ほぼ1対1対応で反射的に頭に浮かべる必要があります。

続いて、残りの3つについてですが、ユルミシチョウは頻度が少ないので、先の2つと同様の処理をしても良いのですが、形が似ているのでこっちに分類しました。ゲタとシチョウはどちらでも可能なことが結構多いです。なので、この2つは比較してどちらの方が利があるかを考慮する必要があります。その中で優先事項として「周囲の状況が良い」かどうか、「手の余裕がある」かどうかをピックアップしました。

※なお、ここで言う「周囲の状況が良い」というのは、シチョウアタリを打たれた場合どうなのか、も含めてのお話です。

このように、OutputしやすいようにSortしておかないと、いざ実戦というときに考えることが多すぎてパニックを起こしてしまいます。きっちり気をつけましょう。

InputとSortの関係

そして、上手くSortするために、SortしやすいようにInputすることが求められます。

これも、先の例と似た方向性で考えてみましょう。

「石を取る基本手筋」を先ほどは取り上げました。

では、「石を取る」と「石を取る手筋」の関係性はどうでしょうか?

十分条件と必要条件で考えてみましょう。

なお、十分条件と必要条件という言葉は、数学で覚える用語だと思いますので、

この言葉の意味が分からない方はググるか、数学の教科書を見てください。

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「石を取るために、石を取る手筋を駆使すること」は、十分条件ではありますが、必要条件ではありません。概念関係をベン図を用いればこうなります。

つまり、「石を取る」ことをしっかり把握するには、「石を取る手筋」以外にも石を取る手段が存在する、ということになります。

もっと言い換えるならば、「石を取る」ことを覚えるだけでも、どういう取り方があって、今習ったことがどういう優先順位に位置している概念なのか、を把握しながら覚えないと効率が落ちるわけです。

例えば、ウッテガエシという手筋を習いました。

ではそれはどういうときに使うものなのでしょうか?

それはどういう風に頭に整理しとけばよいのでしょうか?

今まで習ったこととの関係性はどうなのでしょうか?

このようなところを理解して把握した方が、Sortしやすくなり、効率がより良くなるわけです。

Part2はこんなところで終わりにしましょう。

Part3に続きます。

Part2ではSortを中心に、気をつけるべき点を見てきました。 Part3では残りの2つを中心に触れていきます。 ...
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